袖ケ浦バイオマス発電所における火災発生について(第12報) 環境影響調査の速報値について | 袖ケ浦バイオマス発電所 燃料貯蔵サイロにおける火災に関するお知らせ | Daigas G&P Solution

袖ケ浦バイオマス発電所 燃料貯蔵サイロにおける火災に関するお知らせ

2023.01.14 お知らせ

袖ケ浦バイオマス発電所における火災発生について(第12報) 環境影響調査の速報値について

2023年1月14日

Daigasガスアンドパワーソリューション株式会社

 

当社の関係会社である袖ケ浦バイオマス発電株式会社が建設・試運転中の袖ケ浦バイオマス発電所の燃料貯蔵サイロ(千葉県袖ケ浦市)において、貯蔵していた試運転燃料(木質ペレット)から白煙が上がり、木材が焦げたような異臭が発生したため、11日より、消防と連携し消火活動を継続しております。

近隣の住民の皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけし、心からお詫び申し上げます。

 

この度の火災による白煙等の環境影響調査として第三者機関に委託していました捕集した気体の分析・評価の結果(速報値)について、ご報告いたします。

今回の調査結果に基づけば、影響が一時的である限り、健康への影響は見られないという評価となっています。

 

(1)捕集日時:16日(金)1304分~1340

(2)捕集場所(サイロの風下位置で捕集)

    ①袖ケ浦市中袖

(サイロから約1.1㎞付近、工業専用地域)

    ②袖ケ浦市今井

(サイロから約3.5㎞付近、当日の風向きにおいて風下となる近傍住宅地)

(3)分析結果・評価(113日時点)

分析の結果、木質由来の物質が検出されており、異臭の原因としては、ジアセチル、3-メチルブタナールと考えられる物質が検出されています。また、ベンゼンと考えられる物質も検出されています。

 

第三者機関により、異臭の原因と想定される物質については、一時的に目や喉の刺激になった可能性はありますが、今回の調査結果に基づけば健康への影響は見られないという評価をいただいています。

 

ベンゼンと考えられる物質は、①袖ケ浦市中袖で7μg/m3、②袖ケ浦市今井で2.5μg/m3検出されています。第三者機関により、今回検出された物質について濃度と毒性を比較検討した結果、ベンゼンのリスクについて評価するべきと判断され、国が人の健康を維持するための望ましい濃度目標として定めているベンゼンの環境基準1と比較されました。

その結果、②袖ケ浦市今井で検出された値は、環境基準を下回っています。よりサイロに近い工業専用地域である①袖ケ浦市中袖は、基準を超えていますが、今回の調査結果に基づけば、影響が一時的である限り、健康への影響は見られないという評価をいただいています。

 

今回の評価結果が速報値であること、今後も火災の状況によって環境影響が変化することが考えられるため、専門家による見解を踏まえながら、定期的な分析と詳細調査を継続いたします。

 

※1その濃度以下であれば生涯に亘って体に取り込んでも実質的に安全であるとみなすことのできる目標値。ベンゼンの場合は1年平均値が3μg/m3以下であること。

 



<本件に関するお問い合わせ先>

袖ケ浦バイオマス発電株式会社 

 お客さま問合せ専用ダイヤル

TEL 0120333143


以上