2023.02.02 お知らせ
袖ケ浦バイオマス発電所における火災発生について(第31報) 燃料サイロの現在の状況と対応(2023年2月2日10時時点)
2023年2月2日
Daigasガスアンドパワーソリューション株式会社
当社の関係会社である袖ケ浦バイオマス発電株式会社が建設・試運転中の袖ケ浦バイオマス発電所の燃料貯蔵サイロ(千葉県袖ケ浦市)において、貯蔵していた試運転燃料(木質ペレット)から白煙が上がり、木材が焦げたような異臭が発生したため、1月1日より、消防と連携し消火活動を継続しております。
引き続き、近隣の住民の皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけし、心からお詫び申し上げます。
この度の火災は、サイロ内に貯蔵された木質ペレットが自然発熱した可能性があると考えており、サイロ内へ窒素注入及び散水を行うなどの対応をおこなってきました。現在、白煙の発生は微量になったものの、消防により鎮火が確認されるまで消火活動等を継続していきます。
これまでの活動から、搬出作業を安全に進められる状況が整いましたので、1月31日より4基あるサイロの内のB2サイロ(下記、「各サイロの状況と対応」参照)において、木質ペレットの搬出作業に着手いたしました。作業にあたっては、安全を最大限に優先し、慎重に作業を進めるため、作業期間は約1か月程度を予定しています。今回の搬出作業の進捗を踏まえて、他のサイロからの搬出工程を検討、実施してまいります。
ご心配とご迷惑をおかけしており、申し訳ございません。
<本件に関するお問い合わせ先>
袖ケ浦バイオマス発電株式会社
お客さま問合せ専用ダイヤル
TEL 0120-333-143
■バイオマス発電所燃料サイロの様子
【本日の状況】
(2/2 朝)
【これまでの状況】
(1/1 朝)
(1/6 朝)
(1/8 朝)
(ローリー車による窒素注入作業)
・窒素ローリー車で運び込んだ液化窒素を気化器により気化し、各サイロへ注入しています。
<よくあるご質問>※第29報にて一部更新しています。
Q:消火作業が長期化している原因は。
A:1月1日にA1サイロから白煙が上がり、異臭が発生しました。そちらの消火作業を行っている中、1月4日にB1サイロでも白煙や異臭が発生しました。現在、A1、B1サイロの消火作業をおこなうと共に、A2やB2サイロでも、温度を抑制する対応を行っています。さらに1月31日より、B2サイロからの木質ペレットの搬出に着手しています。
Q:どのような消火活動をおこなっているのか。いつごろ鎮火をするのか。
A:サイロ内に貯蔵された木質ペレットの発熱を抑制する対応を行っています。窒素ガスを送り込むことで酸素の遮断および内部の冷却をするとともに、状況に応じてサイロ内に設置している散水栓から散水することで消火活動を行っています。現時点で鎮火の見通しは立っていませんが、鎮火に向けて作業を進めております。
Q:木質ペレットは安全に搬出できるのか。
A:搬出作業を安全に進められる状況が整いましたので、4基あるサイロの内、白煙の発生していないB2サイロにおいて、木質ペレットの搬出作業に着手いたしました。作業にあたっては、安全を最大限に優先し、慎重に作業を進めます。
Q:なぜ1か月もかかるのか。
A:安全を最大限に優先し、慎重に作業を進めるため、1日の作業で搬出できる木質ペレットの量は限定されます。そのため、作業期間は約1か月程度を予定しています。
Q:全てのサイロで取り出すにはどのくらいの期間がかかるのか。
A:全てのサイロからの搬出終了時期は現時点で見通せていません。今回の搬出作業の進捗を踏まえて、他のサイロからの搬出工程を検討、実施してまいります。
Q:木質ペレットの搬出に伴って異臭が発生するのではないか。
A:B2サイロ内部の木質ペレットについては、事前のテストで正常であることと、異臭がないことを確認しています。今後の搬出作業においても、異臭がないことを確認しながら作業を進めます。
Q:異臭が発生しているが、人体への影響はないのか。
A:近隣の住民の皆さまには、多大なご心配とご迷惑をおかけしておりますことを心からお詫び申し上げます。異臭の原因と想定される物質については、一時的に目や喉の刺激になった可能性はありますが、今回の調査結果に基づけば健康への影響は見られないという評価をいただいております。またベンゼンと考えられる物質も検出されていますが、今回の調査結果に基づけば、影響が一時的である限り、健康への影響は見られないという評価をいただいています。
今回の評価結果が速報値であること、今後も火災の状況によって環境影響が変化することが考えられるため、専門家による見解を踏まえながら、定期的な分析と詳細調査を継続いたします。
Q:なぜ発熱したのか。
A:発生原因については現在調査中ですが、想定される原因として、サイロ内に保管していたバイオマス燃料(木質ペレット)が、自然発酵、蓄熱したことが一つの原因ではないかと考えています。
Q:袖ケ浦バイオマス発電所とは、どのような設備なのか。
A:発電容量7.5万kWのバイオマス発電所です。発電所(袖ケ浦市中袖)と燃料受入中継基地(サイロ:袖ケ浦市北袖)は離れた2か所で構成されており、燃料サイロは4基(A1・A2・B1・B2)あります。
以上