シロキサン分析装置(非分散型赤外線吸収法)
手軽に、高感度に、
シロキサンをリアルタイムに測定します
・Si-O結合の全量シロキサンの連続測定可能
・シロキサン濃度を連続して測定できます
・簡便な分析方法で、分析費用を大幅に削減
・CO2の同時測定等の2成分測定ができます
・持ち運びが容易なポータブル設計
・ガスエンジンへの組み込みが可能
概要
消化ガス、バイオガスには、原料の廃棄物の種類により不純物としてシロキサンが含まれるケースがあります。これを内燃機関で燃焼すると非結晶性のシリカアッシュとなり、設備のトラブルにつながります。
今後導入が期待されるバイオガスコージェネレーションシステム、燃料電池の信頼性向上や、ボイラー、天然ガス自動車への利用のためには、シロキサン濃度を把握し、適切な措置をとる必要があります。手軽に、高感度にシロキサンをリアルタイム測定出来る弊社の分析装置は、これら消化ガス・バイオガスの利用に役立ちます。
特長
ガスに含まれるシロキサンをリアルタイムに高感度分析
シロキサン化合物中のSi-O結合部分が、赤外線の特定波長を特異的に吸収する性質を利用し、その吸収量から濃度を測定します。また、光学フィルタでの分析波長の最適化、CO2、水分等の夾雑物に対する干渉防止機能を有しており、現場ガスにおいても高感度な連続測定を安定性高く行えます。さらに、これまで不可能だったガス中のシロキサン濃度をリアルタイムに的確に把握できます。
Si-O結合の全量シロキサンの連続測定可能
校正時に使用した基準ガス換算値として、表示します。
簡便な分析法で、分析費用を大幅削減
従来のサンプリング(バブリング法)は煩雑で誤差が大きい上、結果取得までに数日が必要。分析回数が増えるとコストも高額になります。
CO2の同時測定等、2成分測定が可能
バイオガス成分、熱量を正確に把握するため、バイオガスに含まれるCO2を同時に測定できます。
※シロキサン測定のみの1成分測定用もあります。
持ち運び容易なポータブル設計
耐振動性にも優れた設計で、分析計本体の移動が容易。現場でのリアルタイム分析なども可能です。
ガスエンジンに組み込み可能
仕様
測定対象 | シロキサン | CO2 | |
測定原理 | NDIR法(非分散形赤外線吸収法) | ||
測定レンジ | 0~50ppm(シングルレンジ) | 0~50vol%(シングルレンジ) | |
繰り返し性 | フルスケールの ± 1% | ||
直線性 | フルスケールの ± 2% | ||
ゼロドリフト | フルスケールの ± 2%/日 | ||
スパンドリフト | フルスケールの ± 2%/日 | ||
サンプルガス流量 | 約0.5L/min | ||
表示 | LCD(バックライト付) 約118mm(W)× 89mm(H) | ||
濃度出力 | DC 4~20mA 及び DC 0~1V(非絶縁出力) | ||
使用環境 | 周囲温度:0~40℃、相対湿度:90%以下 | ||
電源電圧 | AC100V ± 10V | ||
電源周波数 | 50/60Hz共用 | ||
消費電力 | 約300VA | ||
外形寸法 | 本体 350mm(W)×132mm(H)×550mm(D) | ||
形状 | ポータブル型(側面持手付き) | ||
質量 | 約16kg | ||
サンプルガス条件 | 湿度:周囲温度、ダストおよび粘性液体(タール、オイル成分等):無 水分:5℃飽和、圧力:490Pa、その他:腐食性ガスを含まないこと *バイオガス中のシロキサン測定の場合 ガス組成:CO2 10~50vol%/CH4ベース) (但し、CO2変動範囲20%以内) *上記条件からはずれる場合は別途ご相談ください。 |
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質量 | ゼロガス精製器 |
オプション
前処理クーラーユニット
水分を含むガスのシロキサン測定の場合、分析計本体前段に取り付けます。水分以外にも、タール、オイル成分等によるセルの汚れの軽減にもなります。
仕様
接ガス部材料 | SUS、PVC、PTFE、FPM、PVDF | ||
試料採取流量 | 最大0.5L/min | ||
試料吐出量 | 最大0.5L/min | ||
除湿能力 | 5℃飽和 | ||
使用環境 | 周囲温度:0~40℃、周囲湿度:85%以下 | ||
電源 | AC100V 50/60Hz共用 | ||
外形寸法 | 260mm(W)×223mm(H)×375mm(D) | ||
質量 | 約10kg | ||
サンプル条件 | 温度:周囲温度 ダスト:無 水分:周囲温度飽和以下(水滴を含まないこと) 圧力:大気圧±5kPa以内 |