国内初!  大型球形ガスホルダーを移設 | お客さま事例・技術詳細|エンジニアリング事業|Daigas G&P Solution

お客さま事例・技術詳細

エンジニアリング事業

国内初! 大型球形ガスホルダーを移設

LNGプラント技術

日本ガス様の谷山供給所において、敷地の有効活用及び耐震性の向上を図るため、大型球形ガスホルダーの移設(約140m)を行いました。

ポイント

1.ホルダー本体に変形などの影響のないような輸送架台の設計・製作
2.既設基礎からの縁切り時に脚柱が変位しない補強材の設計
3.既設アンカーボルト(24本)の正確な位置計測と同じ位置への新設アンカーボルト設置
4.短時間で移動するための重量物輸送用特殊車両(通称:ユニットドーリー)の活用



技術力

ホルダー移動時の作業では、既設基礎からの縁切りからステップごとに荷重条件を事前に策定すると共に、作業の進捗に応じて荷重条件を確認・協議・修正しながら実施しましたが、最も慎重を要したのが先行設置した移設先基礎アンカーボルト据付けでした。アンカーボルト位置は、全24本のうち1本でも許容値をはずれると移設先で本体を据付けることができないため、新設時に比べ非常に高い精度を要しました。

無事故完遂

ホルダー移設は、新設基礎工事 ⇒ ホルダーパージ ⇒ 輸送架台設置 ⇒ 移動 ⇒ 配管取付を約5ヶ月間の工程で実施しましたが、ホルダー移動は1日(実移動時間は約1時間)で完了しました。その後、通常のホルダー開放検査を実施し、ホルダーの健全性も確認しました。
本工事は国内初事例であり難度の高いものでありましたが、お客さまをはじめ関係各社の経験と知恵を結集した結果、様々な課題を解決し、計画工期内に無事故完遂することができました。

今後に向けて

なお、ホルダー移設費用は、新設(建直し)する場合に比べ、1/5~1/7程度の費用で済むので、今回のような敷地の有効活用だけでなく、近年の耐震補強策、特にホルダー基礎(シアプレートを含む)の補強策として、「ホルダー移設」を提案することができます。

既設基礎解体状況(本体と基礎との縁切り)

既設基礎解体状況
(本体と基礎との縁切り)

移設時

移設時

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