
保冷材を、廃材にしない。ワンタッチ保冷工法
脱炭素社会へ向けて、
保冷材のロスを無くしていく。
低温配管の断熱に使用される保冷材は、接着剤で結合しているため再利用が困難でした。
さらに、その原料には炭酸ガスが含まれており、産業廃棄物や炭酸ガス消費量を抑制するために
保冷材のロスを何とか無くしたいという声が高まっていました。
「ワンタッチ保冷工法」は、接着剤を使わないワンタッチ施工を実現。
壊さない、棄てない、コストと時間をかけない。
シンプルな工法によって、低温配管を取りまくさまざまな課題を解決していきます。
再利用できる保冷材で、
持続可能なプラントづくりを実現

接着剤を使わない工法を実現したことで、取り外しの際の破壊を最小限に抑え、保冷材の再利用を促します。これにより、配管の点検や改修のたびに発生していた大量の廃棄物が無くなり、環境にやさしい運用が可能になります。

これまで保冷材の解体・取り付けには多くの人員と時間を要していました。ワンタッチ式のジョイントにより、施工の省力化とスピードアップを実現。「部材の再利用」と「工期短縮」の相乗効果で、コスト面でも大きなメリットを生み出します。

部材を二層化し、それぞれの継ぎ目を90°ずらして配置することで、冷気を外に漏らさず徹底的にガードします。さらに、ワンタッチ式の簡易な施工は、人の技術や経験によるバラつきを防ぐことができ、施工の標準化・安定化につながります。

「接着剤を使わない保冷材をつくりたい」。そのチャレンジは決して簡単なものではなく、今の構造に辿り着くまでに、2年間にわたって試行錯誤を繰り返しました。その後、私たちDaigasグループ自体がユーザーとして低温配管設備での運用をスタートし、およそ5年。廃棄する部材を大幅に減少させることができ、保冷性の面でも効果が実証されています。
環境活動に取り組む企業の方に、一人でも多く「ワンタッチ保冷工法」のことを知っていただき、ともに持続可能な社会への貢献を果たすことができたらうれしく思います。
Daigasガスアンドパワーソリューション 工藤祐希